高度専門職

１　高度専門職とは

　在留資格「高度専門職」は、高度専門職１号イ、高度専門職１号ロ、高度専門職１号ハ、高度専門職２号に区分される在留資格です。

　本在留資格は、高度人材外国人の受入れを促進するなどの目的で創設され、他の在留資格にはない優遇措置を受けることができるため、専門的な知識・ノウハウを有する優秀な外国人人材やそれらの人材を受け入れてビジネスを加速させていきたい企業等に注目されています。

　在留資格「高度専門職」には、以下のようなメリットがあります。

　高度専門職１号イ、高度専門職１号ロ、高度専門職１ハの場合、入管法上の最長の在留期間である５年が一律に付与されます。

　この期間は更新することができるため、５年に一度、更新を行うことで、高度専門職１号で引き続き、日本に滞在することが可能です。

　高度専門職２号では、在留期間が無制限になるため、在留期間の更新が不要になるという大きなメリットがあります。

　通常、外国人は、許可された１つの在留活動で認められている活動しかすることができません。

　しかし、高度専門職１号の場合には、許可された主活動と併せて、関連する事業を経営する活動を行うなど、複数の在留資格にまたがるような活動を行うことができます。

　また、高度専門職２号になると、ほぼすべての就労資格の活動を行うことができるようになるという大きなメリットがあります。

　帯同する家族の就労に関する制限が緩和される、永住権の取得要件が緩和されるなど、高度専門職の場合には多くの優遇措置を受けることができます。

　高度専門職では、申請者の学歴、職歴、年収、年齢などに応じてポイントが付与され、本在留資格が許可されるためには、このポイントの合計が一定水準を超える必要があります。

　ポイント加算の仕組みは複雑であり、また、ポイントが加算されることを立証するためには様々な書類が必要になり、個人、または、企業の担当者のみで対応することはとても大変です。

　高度専門職を検討する場合には、まずは在留資格の取次に力を入れている取次資格者に相談してみることをおすすめします。